サン珈琲を訪ねて―エチオピア・グジ・ナチュラルを、ルワンダと並べて

素晴らしいコーヒーの物語には、三つの通過点があります。チェリーは木を離れ、豆は産地を離れ、一杯は店先を離れる――。 2026年4月3日、Black Samurai Coffeeのチームは、神戸・垂水区の自家焙煎店「自家焙煎コーヒーの「サン珈琲」(@Suncoffee1027)」の焙煎ベンチを訪れました。神戸・垂水は西の住宅地に広がる静かな街で、スペシャルティコーヒーが日々の暮らしに静かに溶け込んでいる場所です。

外国語学校と同じ壁を分かち合う、コーヒー店

窓の外に目をやると、サン珈琲の青いオーニングと、RAFFLES Language Schoolの案内板が同じファサードを分け合っています。コーヒー店と語学教室が一つの住所で同居している――この組み合わせは、ご縁のなせる組み合わせ以上に、サン珈琲が大切にしている姿勢を物語っています。言語を、また文化を、異なる立場にある方々のあいだで橋渡しする仕事を、コーヒーの形で体現しているのがサン珈琲です。

サン珈琲のオーナーロースターとチームの方々に温かく迎えていただき、SUN COFFEEの黒板の前で一枚の写真に納まりました。

4月、私たちがいただいた二杯

カウンターに一組のカップが静かに並んでいました。白い長皿の上に、グジのカップと、ルワンダのカップ。グジの側にはエチオピアの国旗とBlack Samurai Coffeeの小さな tasting card、ルワンダ側には筆記体で「Rwanda」と添えられたラベル。サン珈琲では、エチオピア・グジ・ナチュラルルワンダのコーヒーを、「飲み比べ」という形で、二つの産地を一度に体験できるセットとしてご提案いただいています。

二つのコーヒーの、それぞれ声

グジ・ナチュラルは、ベリーのような華やかな香りを最初に立ち上げ、cup が冷める最後まで静かに鼻腔にとどまる芳香を残します。ルワンダのほうは、滑らかな口当たりと丸い甘みをもち、効きすぎない酸が余韻をゆっくりと育てていきます。両者は競い合うのではなく、お互いを語り合います。サン珈琲は、その語り合いを一つの長皿の上で静かに起こしています。

常連のお客様の声

私たちは土曜日のサン珈琲を訪問しましたが、ベンチのそばでお客様の声が静かに重なっていくのを聴いていました。一人の常連さんが、cupの中のグジ・ナチュラルを指し示しながら、こう仰ってくださいました――「この flavour、cupが冷めてからも好きでいてくれる」。 良いコーヒーがもつ静かな、けれど確かな余韻をもって、部屋に届いた一言でした。

サン珈琲が、毎月欠かさず続けている二つの取り組み

コーヒーを「特別な日の一杯」ではなく、「毎週・毎月の習慣」としてお客様のもとへ届けようとする――その姿勢が、サン珈琲のサイト(suncoffee.co.jp)にはっきりと現れています。月ごとに行われている二つの取り組みをご紹介させてください。

  • 毎月3日間の「珈琲豆ご奉仕日」:原則 金〜日の3日間という短い週末の枠で、煎りたての新鮮なスペシャルティコーヒー豆を、地域の若い鮮度のままお客様にお届けする取り組みです。2025年末から2026年にかけても途切れることなく継続しており、スペシャルティコーヒーを「地域の文化」として整える、小さな積み重ねだと感じています。
  • 毎月「ブルーマウンテン№1 week」:そしてもう一つ、月に一度、ブルーマウンテン№1を中心とした週替わりの取り組みです。期間中は、ブルーマウンテン№1(100g 2,350円・税込)と、ブルーマウンテン№1ブレンド(100g 1,700円・税込)をご提供しており、このweekの期間中にご注文のお客様にはオンラインショップの送料サービスも行われています。ご来店が難しい遠方の方にもご参加いただけるようにという、お心遣いの感じられる仕組みです。

加えて、12月の「ご奉仕日」の期間中にご来店くださったお客様に大晦日(12月31日)まで有効な割引カードが進呈されるという、年末ならではの取り組みも、サン珈琲がお客様と結ぶ長い信頼のあかしだと感じています。

感謝を込めて

コーヒーが産地からお客様の cup に届くためには、いくつもの手を経なければなりません。生豆を船で送り、検品し、焙煎プロファイルを整え、ベンチにお届けする――そのどの隣にも、ひとりを丁寧に扱う姿勢が必要です。

その姿勢をもっとも分かりやすく体現してくださっているのが、自家焙煎コーヒーの「サン珈琲」です。RAFFLES Language Schoolと壁を分かち合う実験的な店構え。月ごとの珈琲豆ご奉仕日。ブルーマウンテン№1の週。12月の温かい年末のカード――いずれも派手な催しではなく、「毎日コーヒーを淹れる人」の手の中で静かに続けられているからこそ、お客様に届くのだと思います。

4月3日、私たちはサン珈琲のお店にお邪魔しただけでなく、ベンチ越しに常連のお客様の声に耳を貸けてもらえる場所に迎え入れていただきました。それは、グリーンコーヒーでは運べない種類の、温かな形の恵みでした。

Black Samurai Coffeeといたしましては、こうした姿勢を大切にしてくださるロースターの方々に、これからもエチオピア・グジ・ナチュラルをはじめとする最適なロットを、責任を持ってお届けしてまいります。グジ・ナチュラルの物語は、それがひとつの cup として出番を待つ場所で完成する物語です。自家焙煎コーヒーの「サン珈琲」のような街の自家焙煎店と、産地を大切にするコーヒーと、ベンチでコーヒーを静かに楽しむお客様とのあいだに架かるチャネル――私たちはこれからも、そのチャネルを大切に育てていきたいと考えています。

次のご訪問を、次のご奉仕日を、その次の一杯を楽しみにしています。☕

自家焙煎コーヒーの「サン珈琲」(@Suncoffee1027)は、神戸市垂水区のスペシャルティコーヒーの自家焙煎店。RAFFLES Language Schoolと同じ住所・ファサードで営業しており、Black Samurai Coffeeのエチオピア・グジ・ナチュラルとルワンダを、飲み比べとして体験できる形で販売中です。サイトでは毎月の「珈琲豆ご奉仕日」と毎月の「ブルーマウンテン№1 week」のご案内を公開しています。

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