神戸から広がる、日本とアフリカの起業家が共創する起点

2025年8月26日|神戸

TICAD 9の熱気を関西へと広げ、その議論を実務レベルのパートナーシップに翻訳する試みは、神戸でさらに深く展開しました。2025年8月26日、Stage Felissimo Hallにて「Africa Business Forum 2025(アフリカビジネスフォーラム2025)」が開催されました。

同フォーラムは神戸市が主催し、AFRIKA meets KANSAIおよびInnovation Dojo Japanとの連携により運営され、「Africa Month in Kobe(アフリカ・マンス in 神戸)」の一環として、TICAD 9の公式パートナープログラムとして実施されました。また、神戸情報大学院大学(Kobe Institute of Computing)が特別協力機関としてAfrica Month全体の取り組みを支援しました。

Made With Japan — 価値共創の問い

本フォーラムは、アフリカを単なる将来の成長市場として紹介することを目的とはしませんでした。むしろ、より実践的な問い、「日本とアフリカの組織は、どのように価値を共に創り出していくことができるのか」を、参加者に投げかけました。

持続可能なビジネスは、製品やビジネスモデルをそのまま移転するだけでは築けません。現地の知見、人と人との関係、継続的な学び、そして「関わる地域社会や市場のためだけではなく、地域社会や市場と共にソリューションをつくり上げていく姿勢」が求められます。

基調講演では「Made With Japan(メイド・ウィズ・ジャパン)」の可能性と価値共創のテーマが掲げられました。アフリカ市場で事業を展開する日本企業による事例紹介、アフリカビジネスに精通した経験豊富なビジネスリーダーによる視点共有、そしてアフリカ各地が抱える社会・経済的課題に取り組むビジネスアイデアコンテスト——これが当日の柱となりました。

230件の声、14のファイナリスト

ビジネスアイデアコンテストには、世界各地から230件を超える応募が寄せられ、14組のファイナリストが選出されました。各ファイナリストは当日、自分たちのソリューションを壇上で発表しました。そこからは、アフリカにおける起業家精神の広がりと、現地のリアルなニーズに根差したイノベーションの重要性が浮かび上がりました。

本コンテストは、当日のパネルディスカッションや事例共有とともに、TICAD 9のような国家レベルの会合とはまったく異なる種類のインパクトをもたらします。若い起業家の具体的な挑戦を可視化し、投資家、支援者、企業パートナーとの出会いを生み出す——それが参加者14組それぞれの発表が持つ意味です。

DFPの参加 — 橋渡しとしての役割

このたびDouble Feather Partners(DFP)は、Satoshi NakagawaとKamil Orbissoの2名が本フォーラムに参加しました。

また、Satoshi Nakagawaは、当日のビジネスアイデアコンテストの審査員(Judge)を務めました。各ファイナリストのプレゼンテーションに立ち会い、事業の実現可能性を実務的な観点から評価する役割です。コンテストの公正性と現場の実務性をともに担保するこの役割を通じて、DFPは単なる「イベントの参加者」ではなく、若手起業家の事業仮説に実務的なフィードバックを返す立場として本プログラムに関与しました。

また、フォーラムに先立ち、会場外(レセプション・スペース)では、神戸市長を含む地元行政と国内外の関係者が一堂に会し、交流が行われました。

この場における直接の面会は、後日行われる実務レベルの連携提案の素地となる関係性です。イベントは、参加者同士の顔合わせと信頼の蓄積を前提として初めて、業務に実装可能なパートナーシップへと進むことができます。

230件という応募総数は、それだけ多くの起業家が「神戸を介して日本市場にアプローチしたい」と考えていたことを示しています。Kamilが現場にいたことは、DFPとアフリカ起業家コミュニティとの継続的な距離感を物語ります。DFPメンバーが現地の起業家と直接顔を合わせ、事業の現実を聞く——その頻度そのものが、信頼のインフラです。

神戸としての役割

神戸の貢献は、特に重要です。神戸はこれまで数年にわたり、ルワンダをはじめとするアフリカとの経済・教育分野での関係を育んできました。Africa Month、ビジネスフォーラム、文化プログラム、そしてTICAD関連の取り組みへの参画を通じて、神戸は企業間の交流と地域コミュニティ間の交流を一体的に発展させることのできる、地域のゲートウェイとしての存在感を高めています。

文化的アプローチと経済的アプローチは、相互に補完し合います。互いの社会、歴史、将来への思いを理解することで、ビジネス上の関係はより強固なものになります。同時に、文化交流も、教育、起業、そして共に繁栄するための機会につながっていきます。

14組のファイナリストが示した挑戦のエネルギーは、神戸から始まった日本とアフリカの関係が、既に「国家間・テーマ(コーヒーや製造業など)別」ではなく「人と人の間」で日々育まれていることの証左です。

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